山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター
私達はフレキシブル有機ELの研究を様々な角度から行っています。有機EL素子の上に世界で初めて達成した「ウェットプロセスによるハイバリア構造」の研究から、「透明フレキシブル有機ELパネルのインジケータ・サイネージ」まで、基礎研究~PoCまで幅広い研究範囲が特徴です。ウェットプロセスによるハイバリア構造は安価なハイバリアフィルムを達成する重要な技術でもあります。またフレキシブル有機ELパネルはデバイス技術だけでは成立しません。フレキシブルパネルを扱うハンドリングから、駆動回路まで当研究室では独自の技術があります。
①フレキシブル有機EL
有機ELの付加価値の一つであるフレキシブル化技術の研究を進めています。
有機ELは空気中の水分や酸素によって発光エリアが非発光になる劣化が進みます。
一般的には無機膜の多層構造によるバリア構造(TFE: Thin Film Encapsulation)によりフレキシブル化を達成していますが、
当研究室では、これにこだわらない安価な封止構造の研究を進めています。
②塗布型有機EL
現在の有機ELディスプレイ・照明は真空プロセスにより作製されていますが、
更なる普及に向けて塗布法による製造方法が期待されています。
当研究室では、有機EL材料だけでなく、スロットダイコート法を用いた大面積塗布条件の研究も行っています。

③新規技術を用いたフレキシブル有機ELパネル試作
当研究室の研究成果をもとに、ディスプレイや照明にとどまらない次世代有機ELパネルの試作を行っています。
外部発表できないプロトタイプ試作も含め、多くのパネルを作製しています。